羊の回想「見えたものは…」
今週のお題「怖い話」
「夏、終わっちゃうなぁ」と、一人ふけっております。
今年の夏は、コロナで外にもあまり出れず、
なんだか、物足りなさが漂いました。
さて、前説はこの辺にしておいて本題に入りましょう。
「怖い話なんて、なかなか難しいお題かな」
「ましてや、作り話は雰囲気でないし…」
ということで、体験談を一つ話させていただきます。
小学4年の頃でしたかね。
私には、Kちゃん(仮)という友達がいたんです。
その子は、『幽霊が見える』という子でした。
二人で遊んでいる途中ですら、
『ラムちゃん、そこにおじさんの幽霊がいるよ』なんて言ってました。
幽霊を信じるか信じないかはともかく、
「ああ、また冗談いっちゃって」と面白い子だなと思ってました。
しかしある時、Kちゃんの言葉が真実味を帯びた出来事があったのです。
休日、公園に二人で遊んでいたとき、
突然、Kちゃんの顔つきが変わって『ラムちゃん、別のとこ行こう』
と言われました。
「え?」と思った次の瞬間、Kちゃんは私の手を引いて走り出しました。
「Kちゃん!?」私がそう大きな声を上げても、
Kちゃんは走り続けました。
しばらくしてどこかのお寺につくと、Kちゃんはようやく止まりました。
「Kちゃん?どうしたの?」そう聞いてもKちゃんは何も答えず、ただ、
『今日はもう帰ろう』とだけいい、その日は家に帰りました。
後日、もう一度聞いてみましたがKちゃんはただ『危なかったの。』
とだけいい、それ以降は何も教えてくれませんでした。
あまりにもふわっとしており、怖さはないかもしれませんが、
個人としてはなんだか気味が悪くなった体験です。
「もしかしたら、本当に…。」と今もよくおもってしまいます。
うーん、シリアス!今日は長めでございました。